聞き取り困難症・聴覚情報処理障害(LiD/APD)
当事者ニーズに基づいた聴覚情報処理障害の診断と支援の手引きの開発 AMED
聴覚情報処理障害の症状を示す小児の学習支援のための検査法および補聴技術の開発 科研費

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研究体制(AMED)

APD検査開発サポート

AMED研究においての役割概略

聞き取り困難症(LiD/APD)の当事者の方々が日常生活においてどのような困難が生じているのかを明らかにするために、各機関で実施されている2021年に小渕らによって作成された聴覚情報処理検査(APT)の結果を集計・分析し、検査の有用性について検討する。そして、必要な修正、追加検査を加え、より有用な検査開発を行う。

臨床上の課題

現在、各機関で実施された聴覚情報処理検査(APT)結果の集計・分析を進めている。本検査は小児例を対象に作成されたため、成人例については症状を明らかにするには不十分である可能性がある。そのため、小児例・成人例ともに日常生活における聞き取り困難症状を明らかにするための、検査課題の修正・追加検査の検討が必要であると考える。

課題の解決・目標

当事者の方々が日常生活において感じている聞き取り困難症状を明らかにできるような検査の開発を目指している。検査により個々の症状が明らかになることが、診断基準をつくること、個々に応じた支援方法の検討につながると考えられる。

担当者

大規模実態調査

AMED研究においての役割概略

LiD/APD当事者が抱えている困難や、改善に向けての努力、社会や病院に求めるニーズなどについて詳しく知ることが、寄り添う支援には必要不可欠です。そこで、近畿APD当事者会の代表である渡邉歓忠様のご協力のもと、Web上で幅広く実態の情報を収集し、分析を行なっています。

臨床上の課題

2022/1/8~5/30の間に得られた回答から、639例の解析を進めています。LiD/APDは環境調整が大事と言われていますが、支援機器や訓練方法の開発へのニーズが全体の60%近くであるのに対し、LiD/APDについての社会的認知を上げることは89%が望んでおり、周囲の理解が大切なことが伺えます。

課題の解決・目標

LiD/APDの原因は様々です。発達障害の方や、その傾向がない方、聞こえの困難の種類、年齢などによって、必要な支援は変わってくることでしょう。今後、本研究の解析を進めることで、環境の違いに応じた細やかな支援に向けての資料ができることでしょう。

担当者

  • 国立大学法人大阪教育大学 關戸 智惠 
  • 近畿APD当事者会 代表 渡邉 歓忠