LiD/APDは子どもの時から音の聞こえに違和感がある場合が多いですが、実際に聞き取りにくさを意識するようになるのは成長して社会に出てからという人が大勢います。『電話対応が苦手・仕事の指示やお客さんの声が聞き取れない』などの問題や、コロナ渦以降は『マスクやスクリーン越しの会話の聞き取りが困難』である状況に直面し、気づく人も多いです。
前述のように、聴力検査では異常がみられないのが特徴です。本人も聞き取りにくさの基準がわからないため、皆そうなのかと思ってしまいます。また、子どもの頃は反応がズレていたとしても「天然な子」「抜けている子」と思われがちで大きな問題になりにくく、反応の違和感があっても『まだ子どもだから』と見逃すことがあります。周りの人がいち早く異変に気づき、環境調整などのサポートをすることが重要です。