聞き取り困難症・聴覚情報処理障害(LiD/APD)
当事者ニーズに基づいた聴覚情報処理障害の診断と支援の手引きの開発 AMED
聴覚情報処理障害の症状を示す小児の学習支援のための検査法および補聴技術の開発 科研費

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LiD/APDとは

 「聞こえているのに聞き取れない」こんな症状に身に覚えはありませんか?通常の聴力検査では異常が無いにも関わらず、特定の条件下になると音声を言葉として聞き取る事が困難になる人がいます。これらの症状は「聴覚情報処理障害=APD(Auditory Processing Disorder)」と呼ばれ、LiDとは「聞き取り困難」の事を指します。
 LiD/APDは音を聞く力に問題はありませんが、音の情報を脳で処理して言葉として理解することに困難が生じる状態だと考えられています。この症状がある人のなかには発達障害あるいはその傾向がある人もいますが、同じ症状を持っていても背景要因は人それぞれ異なります。心理的要因が影響する事もありますが、LiD/APDは耳鼻科の領域です。

  近年ではメディアなどに取り上げられる事により、徐々に知名度が上がってきています。その結果、実際に「聞き取れない」症状に困っている方も多くいる事が分かってきました。この症状のために、家庭や職場でのコミュニケーションや学校での学びの場で問題が生じ、悩みを抱えている人は少なくありません。聞き取れない理由への対処がわからず、相談が少ないのも現状です。