聞き取りのトレーニングをする事で『聞いて理解する』力を伸ばせる可能性があります。例えば、癖の強い歌い方の曲を歌詞と見比べながら繰り返し聞くうちに、いつの間にか何と言っているのか理解しているようなものです。
耳からの情報理解に注力する以外にも、自分自身の語彙力を上げていくことも有効だと考えられます。知っている英単語が多い人ほどヒアリング力が高いように、様々な言葉を知っていると話を聞きながら推測する力も向上します。耳で様々な音を聞き、語彙を増やし、推測力と言語能力を上げましょう。
※ストレスになるトレーニングは禁物です。
一言でLiD/APDといっても、人によって様々な違いがあります。まずは自分自身の特徴として、得意なこと・不得意なことをセットで把握することが重要です。
体調の悪い日は聞き取りづらくなりやすい、という経験もよく聞きますが、特に睡眠不足は脳の「覚醒水準」が下がるため聞き取る力が低下するといわれています。睡眠負債をためないように、生活リズムを一定にすることも最善策です。季節の変わり目や気候の変化によって自律神経に影響を及ぼすこともあります。自分に合う対処法を選択し、不調の時には念のために受診することも検討しましょう。
心がけたいのは、「自分自身を責めて追い詰めない」ことです。ネガティブな気持ちでいると精神的なダメージが積み重なっていき、自分はダメな人間だと思い込んでマイナスのスパイラルに陥る方も少なくありません。無理をせず周囲にサポートを求めたり、積極的にコミュニケーションをとって前向きに会話をしてみませんか。LiD/APDには現在万能薬はありませんが、軽減に向けて出来ることから行動するのは改善の第一歩になります。